家族の健康を守るために!リフォームでカビ対策しよう

公開日:2023/03/15  


家族の健康をまもるために必要不可欠なのが、家の環境をよくすることです。そこで重要になるのがリフォームであり、カビを発生させないようにしなければなりません。そこで今回は、なぜカビが発生するのか、カビは人体にどのような影響を与えるのか、カビが発生しない家造りについて徹底解説します。ぜひじっくり読んでみてください。

カビはなぜ発生するの?

カビが発生する仕組みはとてもシンプルであり、温度と湿気が彼らにとって適切であれば繁殖して数を増やします。目には見えていませんが、空気中には常にカビの胞子が浮遊しています。温度が5度から35度であれば、カビの胞子は壁などに付着し、空気中の湿気を利用して増殖していくのです。

カビがもっとも繁殖しやすい温度

20度から30度とされています。したがって、春先から秋にかけての非常に長い期間にわたり繁殖を続ける可能性があります。また、真夏や真冬であったとしても、エアコンなどを使用することで、カビの繁殖しやすい温度となり、1年中増殖を続けることも珍しくありません。とくにお風呂場に関しては、水分もあり、冬場でも暖かくなる時間帯があるので、カビが増殖し続けます。

カビの餌とは?

カビの栄養素となるのは、人の皮脂やフケ、そして髪の毛などです。そしてホコリもカビにとっては栄養になります。したがって、家はカビにとって天国ともいえる場所なのです。

カビは人体に悪影響を及ぼす

カビを100%防ぐということは基本的に不可能です。したがって、人間はカビと共存していかなければなりません。しかし、当然悪影響もあるので注意が必要です。ここでは、カビの問題点を紹介します。

アレルギー

カビが多くいると、喘息、アトピー、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状が出る可能性があります。とくにアレルギー性鼻炎の原因になることが多く、鼻の粘膜にカビが付着すると、それらを排除するために、鼻水や鼻詰まり、そしてくしゃみといった症状で対処します。花粉が原因の花粉症の場合は、その花粉がある時期のみの症状ですが、家のカビは年がら年中いるので、通年性のアレルギー性鼻炎になるので注意しましょう。

また、過敏性肺炎と呼ばれる肺炎もアレルギー症状の一つです。夏に発症することが多いので、夏型過敏性肺炎とも呼ばれています。咳や発熱、倦怠感などが出ることが多く、風邪の症状と似通っているので厄介です。夏型過敏性肺炎の場合は、エアコン内部で増殖したカビが原因になっている事が多いので、定期的に掃除しましょう。

水虫

以外に感じるかも知れませんが、カビと水虫は密接に結びついています。そもそも水虫は、足に白癬菌というカビが付着することで発症するのです。ひどい人になると、強烈なかゆみを引きおこすことも少なくありません。

ちなみに、水虫は4人に1人がかかっている病気といわれており、その菌はあちこちにいるので要注意です。とくに爪の内部に発症する爪水虫は塗るタイプの水虫薬では完治が難しいので、病院に行くなどして早めに対処しましょう。

シックビル・シックハウス症候群

家に配置されている家具や建材に含まれている化学物質、そしてそれらに発生したカビなどによって発症する健康被害をシックビル症候群またはシックハウス症候群と呼んでいます。症状にはいろいろありますが、倦怠感や頭痛、めまいを発症することが多いです。

カビを発生させない家にするためには?

リフォームする必要がありますが、カビの発生を抑制する方法は幾つかあります。そもそもカビは湿気が多いと発生しやすいので、調湿効果が得られるリフォームで対処すればよいのです。

壁の素材にこだわる

湿気のこもりやすい水を使う場所などに、調湿効果が高い壁材を使用しましょう。そうするだけで、窓際の結露を防いでくれ、カビが繁殖する機会を減らしてくれます。トイレや洗面所にも使える壁材なので、そちらにもうまく活用するのがおすすめです。

壁にパネルを貼る

よりコストをダウンしたリフォームで対応したいなら、調湿機能のあるパネルタイプを壁に貼り付けるのもおすすめです。雰囲気のあるパネルをインテリアとして使うだけで、おしゃれ感もアップします。ただパネルを貼り付けることで、部屋が若干狭くなるというデメリットもあるので、その点は理解したうえでこちらの対策を採用するか判断しましょう。

塗り壁を利用する

珪藻土や漆喰などの塗り壁を採用すると、調節機能があるためカビが発生しにくくなります。最近ではクロスのうえから塗るタイプもでてきたので、リフォーム時に採用しやすくなりました。

二重窓の設置

カビが発生する原因の一つが、結露です。その結露を効果的に防止する方法が二重窓なので、リフォームで、とくに結露が発生しやすい場所に二重窓を設置してみましょう。コストは1つの窓で3万円から15万円程度ほどかかるので、そちらも頭に入れたうえで採用するか判断してください。

まとめ

カビはさまざまな健康被害をもたらすため、早めの対策が必要です。とくに小さなお子さんがいると、アレルギー症状が出やすいため、カビ対策のリフォーム積極的に検討しましょう。カビ対策のリフォームにはいくつかの種類があり、壁の素材を調湿効果の高いものにしたり、壁にパネルを張ったり、塗り壁にする方法もあります。コストはかかりますが二重窓も選択肢の一つです。

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