知らないとだまされる?外壁リフォームの基礎知識!

公開日:2023/02/15  


住宅の外壁は10年に一度のメンテナンスが必要とされていますが、何度も経験することではないため業者選びに悩む方も多いのではないでしょうか。また、依頼者の知識なないことを利用して、相場よりも高額な費用を請求するような悪徳業者がいるのも事実です。そこで本記事では、知っておきたい外壁リフォームの基礎知識について解説します。

外壁リフォームの必要性と最適な目安を知っておこう

住宅の外壁は美観を維持するのはもちろん、防水の役割を担っています。そのため、適切なタイミングでメンテナンスをしなければ、美観が損なわれるだけでなく、防水機能が失われて雨水が住宅内に侵入し、構造躯体が腐敗するなどのトラブルにつながることもあります。そのため、目安として外壁は10年に一度のメンテナンスが必要とされているのです。しかし、10年に一度というのはあくまで目安であり、外壁材の種類によって最適なタイミングが異なります。

まず、もっとも一般的な外壁材である窯業系サイディングは、7~8年に一度の塗り替えが必要です。砂とセメントを水で希釈して混ぜ合わせたモルタル壁も、7~8年のタイミングでメンテナンスを検討しましょう。さらに耐用年数の長い外壁材には金属系サイディングボードやALCボード、コンクリート壁などがあります。これらの外壁材は10~15年に一度のメンテナンスが推奨されています。ただ、塗り替え時期も目安であり、周辺の環境によってメンテナンスをしなければならない時期が短くなったり、長くなったりします。そこで、本当に最適なタイミングを判断するためにも、セルフチェックできるようになっておくことが大切です。

たとえば、目地のコーキングが割れていたり、チョーキングが発生していたりすると劣化が進んでいると判断できます。チョーキングとは、外壁に触れると白い粉が手に付着する状態であり、チョーキングを放置しているとクラックと呼ばれるひび割れが発生します。さらに、色が変色していたり、サビやコケが発生していたりするとメンテナンス時期といえるでしょう。普段外壁を細かくチェックすることはないかもしれませんが、数年に一度セルフチェックして異常がないか見ておくことが大切です。

悪質業者も存在する!業者選び時は注意しよう

外壁塗装を依頼する際、どこの業者に依頼すべきか悩む方も多いでしょう。そこで注意すべきなのが、中には悪徳業者がいるということです。数は多くないものの、悪徳業者がいるかもしれないと危機感を持っておくことで、騙されるリスクを軽減できます。そして、悪徳業者に騙されないようにするためには、どのような手口があるのかを知っておくことが大切です。

まず、所在地を曖昧にしている業者は疑いの目を持つようにしましょう。トラブルが発生したらすぐに逃げられるよう、所在地を曖昧にしている可能性があります。また、外壁塗装は高額なので安いに越したことはないと考えがちです。しかし、外壁塗装はそもそも大幅な値引きをできるものではないため、半額や足場代無料といったアピールをしているのはおかしい話だと考えましょう。本来は数日かかる作業を無理やり短くしていたり、作業員を減らして品質の悪い施工をしていたりするケースがあり、大幅値引きをしている業者はおすすめしません。

そのほか、工事が始まってから追加料金を請求してくる業者もあります。本当に必要な工事の場合は仕方がないですが、判断がむずかしい状況を逆手にとって価格を吊り上げようとしている可能性があります。どのような施工が必要なのか、本当に必要な工事なのか判断するためにも、詳しく説明してもらうようにしましょう。

外壁塗装の業者選びは重要!

一口に外壁塗装業者といっても、外壁塗装を専門にしているところもあれば、ホームセンターやリフォーム業者が対応している場合もあり、価格や技術が業者によって異なります。外壁塗装の仕上がりや技術の差は素人では判断しにくいため、安さだけで業者を選んでしまうと後悔することもあるでしょう。

たとえば、塗料を必要以上に希釈して使用していたり、構造部分の水分量を調査せずに施工を行い、後々大がかりなリフォームが必要になったりするケースがあります。そのため、外壁塗装に対応している業者がすべて同じであると考えず、本当に信頼できる業者かどうか慎重に見極めましょう。

業者を判断するポイントはいくつかありますが、過去の実績や口コミを見たり、スタッフの対応を確認したり、見積もりの内容を細かくチェックしたりすることが大切です。大切な住まいを守るためにも、基礎知識を持ったうえで業者に依頼するよう心がけましょう。

まとめ

外壁塗装が住宅の美観を守るだけでなく、防水機能を維持する役割もあります。そのため、外壁材の種類によりますが、10年に一度を目安にメンテナンスをするようにしましょう。ただ、周辺の環境や外壁材の種類によって劣化の状況が変わるので、セルフチェックをすることが大切です。外壁に触れたり、見たりすることでチェックできるので、数年に一度はチェックすることをおすすめします。また、外壁塗装に対応している業者がすべて同じであると考えず、本当に信頼できる業者かどうか見極めるのもポイントです。

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