冷暖房が効かないのは窓のせいかも!?窓リフォームで快適空間づくり!

公開日:2022/08/15   最終更新日:2022/07/25


「冷房をつけているのに室温が下がらない」などの悩みはありませんか。もしかすると、その原因は窓かもしれません。実は、窓は室内環境を整えてくれる重要な役割をもっています。この記事ではそんな窓の魅力と窓リフォームのメリットについてご紹介します。窓リフォームの費用相場もお伝えしますよ。ぜひご一読ください。

太陽の動きに合わせた対策をしよう

窓がどの方角に設置されているかによって、必要な窓リフォームの内容は異なります。なぜなら、方角によって窓から差し込む太陽光の量や時間帯が異なるからです。ここからは窓が設置されている方角ごとの対策をお伝えします。

東の窓

太陽は東から昇るため、東の窓には午前中に日が差し込みます。夏場は暑ければカーテンを閉める、冬場は太陽の熱を利用するなどができるでしょう。とくに夏場は早い時間帯に太陽が昇るため、暑さ対策が必要です。

西の窓

太陽は西に沈むので、西の窓にはお昼過ぎから夕方にかけて日が差し込むでしょう。夕方の太陽は高度が低いため、庇などで太陽の熱を遮れません。西の窓がある部屋の室温調整がうまくいかないのであれば、窓の断熱性能を高めるためのリフォームをすることをおすすめします。

南の窓

南の窓はほかの方角に設置された窓と比べて一番多く日が差し込む窓なので、夏場には室温を上昇させる危険性が高いです。夏場の日差しをさえぎるためには窓の上部に庇を設置することをおすすめします。また、冬場の太陽は低い位置に出るため、庇があっても南の窓から入る太陽の熱を利用することが可能です。

北の窓

太陽は南側に昇るので、北の窓には直射日光は差しません。夏場は涼しく快適かもしれませんが、冬場には冷え込む可能性があるでしょう。断熱性能の高い窓にリフォームしたり、天窓を設置したり、ほかの方角に窓を取り付けたりすることをおすすめします。

窓で光と風を調節しよう

窓の重要な役割に、光を取り込むことと風を取り込むことがあります。これらの役割を充分に果たすために、設置場所やその地域の気候によって取り付ける窓を選びましょう。たとえば、断熱性能の高い窓を取り付ければ、室外の寒さに影響されず、太陽の熱を利用して室内をあたためることも可能です。

さらに、窓があっても風が通りづらい場合には、縦すべり出し窓を左右に設けたウィンドキャッチ窓を設置すれば、風を取り込みやすくなります。このように、窓の機能や形状によって、光と風を調整し、より快適な室内環境を実現できるのです。

断熱性能をアップさせるサッシ・ガラスの選び方

そもそも窓はサッシと窓ガラスに分けられます。そのため、窓リフォームにはサッシと窓ガラスの両方をそれぞれ選ばなければいけません。ここからは断熱性能を上げられるサッシと窓ガラスの特徴をそれぞれ解説します。

樹脂製・半樹脂製のサッシは断熱性能が高い

断熱性能の高いサッシ、それはずばり樹脂製のサッシです。一般的なサッシはアルミでできていますが、アルミは熱伝導率が高いために室外の寒さや暑さを伝えやすいという特徴があります。それに比べて樹脂製のサッシの熱伝導率はアルミの1,000分の1で、高い断熱性能を誇ります。寒い地域の建物によく採用されているサッシでもありますよ。とはいえ、樹脂製のサッシはアルミ製のサッシと比べるとどうしても値段が高くなりがちです。

そこでおすすめなのが半樹脂製のサッシです。半樹脂製のサッシは、室外側はアルミ、室内側は樹脂でつくられています。そのため、アルミ製の価格の低さと樹脂製の断熱性能の高さをあわせもっているのです。樹脂製のサッシでは予算オーバーだという場合や、アルミ製サッシでは不安だという人は半樹脂製のサッシを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

複層ガラス・Low-E複層ガラスは断熱性能が高い

そもそも窓ガラスは一般ガラスと機能ガラスのふたつに分けられます。一般ガラスとは、フロー板ガラス(単板ガラス)・フロストガラス・型板ガラス・網入りガラスなどの機能のないシンプルなガラス1枚でできた窓です。対して機能ガラスは、断熱性能や耐衝撃性能などの機能をもったガラスでできています。断熱性能の高い窓ガラスには、複層ガラスやLow-E複層ガラスが挙げられます。

複層ガラスは2枚のガラスの間に空気の層をつくることで断熱性能を高めたもので、Low-E複層ガラスは単純な複層ガラスをさらに進化させたものです。Low-E複層ガラスは、室内側のガラスに無色透明の特殊金属膜がコーティングされており、単純な複層ガラスよりもさらに高い断熱性能をもっています。省エネルギー化がもとめられる今、複層ガラスやLow-E複層ガラスは新築の注文住宅などで標準整備されていることも多いです。

窓リフォームに必要な費用とは

窓のリフォーム費用の内訳は、窓本体の価格と工事費用に分けられます。窓の単価に窓の数(基本的に21組で数えます)をかけて、その金額に工事費用を加えた式で計算できます。そして、工事費用はもともと設置されている窓やサッシの状態や、新しく取り付ける窓やサッシのグレード、必要な部品によって異なるのです。

はつり工法とカバー工法

断熱性能を高めるための窓リフォームには方法がふたつあります。

1つ目は、もともと設置されている窓やサッシをすべて撤去し、新たな窓・サッシを取り付けるはつり工法です。はつり工法は窓の開口部が小さくなることはありませんが、工事費用が高額で施工に23日かかることもあるため、注意が必要です。

2つ目は、もともと設置されている窓やサッシの上から新たなサッシをかぶせるカバー工法です。カバー工法の特徴には工事が1日で終わる点と、リフォーム前と比べると窓の開口部が一回り小さくなる点、工事費用が比較的抑えられる点があります。横170cm・縦180cm以内の窓を設置する際の費用相場は、はつり法が3050万円、カバー工法が1020万円です。

 

この記事では窓リフォームの魅力とポイントについてご紹介しました。窓は光と風を調整する役割があります。適切な窓リフォームを行えば、より快適な室内環境を実現できますよ。室温を調節しやすくするための窓リフォームのポイントは、断熱性能の高いサッシと窓ガラスを選ぶことです。サッシは樹脂製や半樹脂製のサッシがおすすめで、窓ガラスには複層ガラスやLow-E複層ガラスがおすすめでしょう。窓リフォームの方法には、はつり工法とカバー工法のふたつがあります。横170cm・縦180cm以内の窓を設置する際のそれぞれの費用相場は、はつり法が3050万円、カバー工法が1020万円です。参考にしてみてください。

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