リフォーム時に起きがちなトラブル事例とは?対処法を知っておこう!
リフォームを検討するときに重要なのが業者選びです。リフォーム業者の選定を誤ったばかりに、必要以上に労力や費用がかかったケースは多く存在します。この記事ではリフォーム時に起きがちなトラブル事例、リフォーム時にトラブルが起きる原因と対処法、万が一、リフォームのトラブルに巻き込まれてしまったらどうするかについて紹介します。
リフォーム時に起きがちなトラブル事例
リフォームで起こりがちなトラブルとして挙げられるのが、工事日になっても工事が開始されないことです。工事日になっても職人が来ないので業者に確認をいれたら「資材が足りない」「職人が確保できていない」「いつ開始できるか分からない」など、耳を疑うようなことをいうひどい業者も存在します。
リフォームの規模によっては仮住まいを必要とする方もいますし、借りる期間が変わるのであれば不動産会社への連絡や追加費用も必要となります。
リフォーム後の家に住み始めてから体調が悪くなったという方も多くいます。これはシックハウス症候群といわれるもので、低質な壁材や建築資材を使用することによる化学物質汚染、換気不足や施工不良によるダニ、カビなどのアレルギー物質が発生しているためです。
業者の中には、費用を浮かせるために法律で許可されていない安い部材を使ったり、換気や空気の流れを無視して施工したりする業者もいることを認識しておきましょう。
リフォーム後に不具合が発生することもあります。「リビングの壁紙がはがれてきた」「修繕箇所で雨漏りがするようになった」「床のたわみがある」など、リフォームした箇所やそれに付随する箇所で不具合が見つかるケースです。
なかには過失を認めず修理に応じない業者も存在します。床材のつなぎ目がいびつだったり、壁材のコーキングが切れていたり、壁材の種類が途中で違っていたりと素人でも分かるようなずさんな工事をしたり、「材料費が高騰している」「工事期間が伸びた」「休日に作業した」などといって契約時より高額な工事費を請求する業者もあります。
リフォーム時にトラブルが起きる原因と対処法
トラブルが起きる原因はいくつかありますので紹介します。リフォーム工事を契約する際は何回か打ち合わせをしますが、一番よくないのは「お任せ」にしてしまうことです。
自分が考えている理想の完成形と業者の考えている完成形は違うかもしれません。認識の齟齬によって、自分の考えていたものとは程遠いものができあがってしまうことも考えられます。
必ず図面、できれば3Dのイメージ図などを活用して、納得いくまで打ち合わせを重ねましょう。行き違いをなくすための打ち合わせについて、妥協する必要は一切ありません。それを嫌がるような業者とは契約しなければいいだけです。
見積もりや契約書、作業内容書を書面に残さないのもトラブルの元です。これらを残すことを嫌がる業者とは絶対に契約しないようにしましょう。これらの書類には、材料費、職人の人件費、諸経費、使用部材、施工方法、免責要件、保証内容などが書かれています。
これらは業者が契約内容に沿わない工事をしたときに追及する根拠になります。逆をいえば、契約書は細部まで読み込んで疑問のないようにしてから契約する必要があります。
業者の選定を誤り、悪質な業者と契約してしまったケースも考えられます。最初からきちんとした施工をせず、費用を浮かせようと手抜き工事をする業者は多く存在します。
また、契約書の重要な事柄を小さく書いたり、分かりにくい箇所に書いたり、契約書を見ながら説明をしてはいるものの、その部分を飛ばして説明したりする悪質な業者も存在します。
これらの業者はあとで施工不良などを指摘された場合、「契約書にそのケースは免責と記載されている」などといって修理に応じないといった対応をします。
万が一、リフォームのトラブルに巻き込まれてしまったら?
最後に、万が一トラブルに巻き込まれたらどう対応すればいいのか紹介します。契約を結んで施工が行われていないのであれば、クーリングオフを利用しましょう。訪問販売などにより、リフォーム契約書にサインをしてしまった場合、契約書面を受け取ってから8日経過するまでならクーリングオフ制度を利用して無条件で契約を解除できます。
リフォーム会社の事業所・営業所で契約した場合や、電話でリフォーム業者を呼んで自宅で契約をした場合はクーリングオフの対象外となるため、消費生活センターなどに相談しましょう。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが全国の弁護士会と連携して、相談の窓口「住まいるダイヤル」を設けています。弁護士、建築士などの専門家に無料でリフォームトラブルの相談ができます。
リフォーム時に起きがちなトラブル事例、リフォーム時にトラブルが起きる原因と対処法、万が一リフォームのトラブルに巻き込まれてしまったらどうするかを紹介しました。とにかく、悪質な業者は存在するという認識を持つことが大切です。見積書、契約書は細部まで読み込み、疑問がある場合には説明を求め、納得したら契約するようにしましょう。この記事を参考に、優良なリフォーム業者に納得のいく工事をお願いするようにしましょう。