浴室リフォームを行う際に注意するべきポイントについて解説!
浴室は家の中でいちばん水の影響を受けやすい場所。浴室のリフォームを行う業者は、外から見えない水の配管や、水回りの施工など丁寧な技術が必要です。リビングリフォームに比べて専門性とていねいな仕事が必要なので、業者選びはより慎重に行いましょう。ここでは浴室リフォームで注意するポイントと、業者選びのコツを紹介します。
浴室リフォームでよくある失敗
近年のバスルームはジェットバスやミスト噴霧など、ワクワクするような機能がたっぷり。浴槽も少ない湯量で満足できるような設計が増えています。デザイン性も上がり、外見がよく足が上がりにくいお年寄りでも入りやすい浅い浴槽も主力になっています。その代わり、満足度が下がる、メンテナンスが面倒など失敗談も聞かれます。
余計な機能を付けてメンテナンスが面倒に
新しい機能があると、つい選んでしまいがちです。しかしすぐに飽きてしまって、使わなくなることも珍しくありません。浴室の機能はショールームで見ることはできますが、試用することが難しいためです。機材選びはできるだけ冷静に判断しましょう。
使い勝手が悪くなった
いま流行の浅い風呂は心臓の負荷が少なく、段差が少ないのが利点ですが、肩が出やすく冷えやすいのが難点。リフォームしたのはいいけれど、使い勝手が悪くなったと感じることもあります。
節水タイプの浴槽は女性にはよいですが、男性では狭く感じることもあります。浴槽の大きさはカタログだけでは把握できません。できるだけショールームで確認しましょう。スタッフの許可があれば展示品の浴槽に入ることができます。
なお、近年流行っているドアが透けた浴室は、本来は部屋ごとにシャワールームがある欧米で流行したもの(部屋を広く魅せる効果があります)。家族で使う浴室のドアを透明にするのは、あまりおすすめしません。
浴室リフォームを行う際に注意するべきポイント
浴室リフォームを行う際に注意するべきポイントについて紹介します。
水回りの施工トラブルは避けられないと考える
実は、配管の設置などは家の図面を見ても分からないことは珍しくありません。実際に工事をして古い浴槽を外して、はじめて分かるトラブルもあります。そのため、どれだけ誠実な業者が丁寧に打ち合わせをしても、浴室リフォームのトラブルはゼロにはできません。トラブルは起こるものと考え、より小さくすることを心がけましょう。トラブルに対応するために、施工当日は必ず責任者が立ち会いましょう。
予算はある程度余裕を見て
浴室リフォームは予算がピンキリで、リーズナブルに仕上げようとすればできないこともありません。しかし安いものは賃貸用物件のアイテムなので、満足度が下がるおそれがあります。外見に個性がない、床が滑りやすい、冷えやすい、風呂に入るのに段差がきついなど、大小さまざまな不満が出がちです。浴室リフォームはやり直しが難しい分野です。再度施工するのは大変なので、無理のない範囲で余裕のある予算で行いましょう。
バリアフリー設計の注意
東大阪市は大阪府内でも高齢者が多い地域の一つ。浴室リフォームを機会にバリアフリー設計にすると安心です。ご家族に還暦が近い方がいる、よくお泊りに来る親がそろそろ高齢、という場合はバリアフリーを意識したデザインのリフォームを行いましょう。
最低限、手すりの設置は必須ですが、バリアフリー設計に慣れていない業者が施工すると、手すりの位置が使いにくい場所に設置されることがあります。できるだけユーザー自ら工事に立ち合い、手すりの位置を微調整してもらいましょう。バリアフリー施工に強い業者を選ぶと、より安心です。段差をなくし、断熱素材の滑りにくい床材を敷くと、高齢者以外の人も使いやすくなります。
浴室リフォームを依頼する業者選びのポイント
浴室リフォームに限りませんが、リフォーム業者は信頼第一。自分でしっかり探して、注意深く口コミを確認しましょう。飛び込み営業は論外ですが、ほか人に勧められた業者がよいとは限りません。
リフォーム専門業者か、工務店で
浴室リフォームは水回りを施工するため、より専門性が高い傾向があります。そのため浴室リフォームが得意なリフォーム専門業者か、実際に家を建築する工務店がベスト。浴室リフォームを多く手掛けた業者なら、より安心です。
デザイン性重視、機能性、バリアフリー設計など得意分野はさまざま
注文住宅では業者ごとの個性やこだわりがありますが、リフォームも同じ。業者ごとに得意な分野やデザインがあります。施工例をたくさん見せてもらい、自分たちの好みに合うかよく確認しましょう。
まとめ
浴室リフォームは一度行うと、基本的にやり直しができません。できなくはないですが、やり直しには膨大な予算が必要です。水回りでトラブルを起こすリスクがあるので、誠実に対応できる業者かをしっかり見極めましょう。もしトラブルが起きてもすぐに対処できる業者なら問題ありません。「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、できるだけ事前にショールームなどで本物の浴槽や床材に触れ、家族で施工イメージを共有しましょう。