リモートワークにちょうどいい!リフォームで“ワークスペース”を作ろう
リモートワークが増えた今、家でも集中して働ける空間をつくることは重要です。この記事では、リフォームによって書斎やワークスペースを作る方法をご紹介します。在宅ワークでなかなか集中できずに困っているはもちろん、家が狭くてワークスペースを作る余裕がないと考えている人もぜひチェックしてみてください。
リモートワーク中に起こりがちな不便な点
新型コロナウイルスの感染予防対策として、リモートワークを導入する企業が増えました。リモートワークは2019年から推進されている働き方改革においても重要な役割をもっており、ワークライフバランスと生産性の向上が期待できる新たな働き方として注目されています。
リモートワークを行うメリットには、従業員が作業する場所を選べる点や通勤時間を短縮できる点などが挙げられるでしょう。しかし、オフィスで仕事をするのに慣れた人にとってリモートワークはなかなか不便な面もあるようです。
ここでは、そんなリモートワーク中に起こりがちな不便な点を3点ご紹介します。
(1)オンとオフの切り換えが難しいこと
(2)作業スペースが使いづらく不便なこと
(3)周囲の雑音・騒音が気になること
上記の3点です。
(1)オンとオフの切り換えが難しい
リモートワークはプライベートな空間である住まいで働かなければならないため、仕事とプライベートとの切り換えが難しいです。生活感あふれる部屋で仕事モードになるには相当の集中力が必要でしょう。
(2)作業スペースが使いづらく不便
食卓やダイニングなどにもともとある机やいすで長時間作業すると、高さが合わず腰を痛めたり、仕事道具の収納に困ったりするなど、不便なことが起こりがちです。作業専用のスペースを作りたいものの、家が狭いなどでスペースを確保するのが難しいケースもあるでしょう。
(3)周囲の雑音や家族の目が気になる。Web会議もしづらい
作業スペースが生活スペースと分けられていないと、家族の会話や生活音が聞こえたり、気配を感じたりして集中できません。また、生活感満載の部屋では気が散ってWeb会議などもしづらいでしょう。
書斎やワークスペースを作って解決しよう!
リモートワークの不便な点を3点ご紹介しましたが、これらをすべて解決する方法が書斎やワークスペースを作ることです。ワークスペースを作れば、プライベートな空間と仕事をする空間をはっきり分けられます。さらに、仕事に使うパソコンや書類などもその場に収納したり置いたりできて便利でしょう。
どんなリフォーム方法があるのか
書斎やワークスペースを作るためのリフォーム方法はいくつかあります。たとえば、間仕切りを設置したり、オープンスペースの一角を作業スペースに作り変えたりする方法です。
間仕切りを設置する
間仕切りドアやガラス戸などを設置すれば、スペースを区切り、新たな部屋を作ることが可能です。このときにおすすめなのが、引き戸や引き込み式のドアを選択すること。部屋を区切りたくないときには戸やドアを収納でき、仕切る前のように広々と部屋を使えます。ガラス戸などの大掛かりなものではなく、パーテーションやパネル、ロールスクリーンなどを利用すればもっと気軽に設置できるでしょう。これらの間仕切りを設置するリフォームの利点は、仕切る素材を選べばある程度防音性を確保できるという点と、生活動線から外れた作業専用のスペースを作れる点です。
さらに、空間を仕切ることでエアコンの効きもよくなるので、光熱費の節約にもつながるという点もメリットとして挙げられるでしょう。ただし、このリフォーム方法はもとの部屋がある程度広くなければ施工できないというデメリットも挙げられます。ちなみにリフォームにかかる費用の相場は、間仕切り壁の場合は8~25万円、間仕切りドアやガラス戸は15~20万円、パーテーションやパネルは15~20万円、ロールスクリーンは1~3万円です。
オープンな空間の一角にワークスペースを設ける
リビングなどのオープンな空間の一角にワークスペースを設けるのもひとつの手です。押し入れのあったスペースを書斎に作り変えるケースや、リビングの壁の凹凸に合わせて机を作るケースなどもあります。子どもを見ながら仕事をしなければならない場合や、個室を作れるほどの場所がとれない場合、生活空間の中で仕事がしたい場合などに適しているでしょう。開放的なスペースで作業でき、照明や空調を共用できるため光熱費が抑えられるのも魅力です。デメリットには作業が終わるたびに仕事道具を片づけなければならない点と気が散って集中できない可能性がある点が挙げられるでしょう。
ワークスペースにおすすめの室内壁は白や無地などの落ち着いたデザインのものです。また、室内の乾燥が気になる人は調湿機能がある壁紙を選ぶのがよく、Web会議の背景をおしゃれに見せたい人は部屋の一面の壁を色や柄つきのものに変えてみてはいかがでしょうか。音漏れが気になる人は防音効果のある壁紙をチョイスすることをおすすめします。
さらに、高い防音性能を求める人は壁の内側に新たに防音材を入れるリフォームもおすすめです。1平方メートルの壁をリフォームするのにかかる費用の相場はそれぞれ、一般的な壁紙が750~1,500円、珪藻土が3,000~6,000円、布クロスが1,200~1万円、和紙壁紙が1,580~1万5,000円、エコカラットが8,000円~2万円、黒板クロスが3~5.5万円です。また、壁内部に防音材を入れる場合は12~15万円ほどかかります。壁以外にも収納スペースや本棚を新たに作ったり、机を壁に取り付けたりすることでワークスペースを設けられます。
この記事では、リモートワーク中の不便なことをまとめ、それを解決するためにワークスペースや書斎を作ることをご提案しました。リモートワークは、従業員が作業する場所を選べる点や通勤時間を短縮できる点などのメリットはあるものの、オンとオフの切り換えが難しいことや周囲の雑音・騒音が気になることなどのデメリットも挙げられます。リモートワークで効率的よく作業するためにも、作業専用のスペースを作ることが重要でしょう。書斎やワークスペースを作る方法としては、間仕切りを設置して作業部屋を新たに作る方法と、オープンスペースの一角に作業スペースを作る方法とがあります。間仕切りには、間仕切りドア・ガラス戸・パーテーション・パネル・ロールスクリーンなどが使われますよ。オープンスペースの一角に作る方法では、リビングのデッドスペースや押し入れなどが利用できるでしょう。この記事を参考にぜひ快適なワークスペースを作ってみてください。